neworder

LIFE

NEW ORDER JOY DIVISION AND ME

  • ARTICLE - No.34
  • issue-2015.10.5
  • 716 views

Posted by Keisuke Aratsu
POP1280

ニューオーダーのバナード・サムナー著「NEW ORDER JOY DIVISION AND ME」ことバーニー本読み終わりました。とても面白かった。デボラ・カーティス著「Touching From A Distance」も面白かったけどそれに引けをとらず面白かったですね。
この本はジョイ・ディヴィジョンとニューオーダーのことだけでなくバーニーの生い立ちから語られていて、実際そこは凄く退屈だしあまり興味も湧かないんだけどこの下があるから徐々に面白くなっていく、という事で。

ついてなさすぎる少年時代とイギリスの階級制度

バーニーの少年時代は一言でいうと「ついてなさすぎる」としか言いようがない。でもイギリスのマンチェスターという工業都市で労働者階級が生きていくとはこういう事なのか、っていうのを感じさせられました。
バーニー自体はこの時代を懐かしむ事もあるようだけど、本を読む限り悲惨としか感じなかった。非常なり、英国階級制度よ。といった感じ。でもこの時代には人々の暖かさがあって、それがバーニーの少年時代を暗く冷たいだけのものにしなかったという結論。

ジョイ・ディヴィジョンとニューオーダー

多くの読者が楽しみにしている、バンドについて今まで知られていなかった部分がバーニーの視点から語られています。イアンとの付き合い、バンドのマネージャー、ロブとの出会いについて。ブルーマンデーの制作秘話、テクニークのレコーディングでベズが起こした事故とバーニーのミステイク、そしてハシエンダが巻き起こした狂乱の騒動にフッキーとのいざこざまで。
話の一つ一つはどれも神格化されていたり伝説となっていて雲の上の出来事、みたいな感じ方をするあれやこれやの裏側をバーニーが丁寧に書き綴っていました。
あと、この本は翻訳が凄く良くていい意味で上品さがないので凄くバーニーが語りたい事の雰囲気が伝わってきます。これが本当に絶妙でよかった。最高の翻訳だ。(海外の作家は翻訳次第でクソみたいにつまらない本になってしまうことがあるので)

バーニーが最後に書いた一説

最高の音楽はリスナーと確かな絆を築き、作り手がまずその曲を書く衝動となったエモーションを聞き手に伝える。
音楽は作り手があなたに直接語りかけるもの、作り手の心からあなたの心に響くものであり、素晴らしい力を持っている。
それを私たちのファンが感じているという確かな感覚が私にはある。私自身が愛する音楽でも起きた事だからだ。

この一説がとても素晴らしくて心にグサッと刺さりました。こんな人が作ってる音楽が聞いた人の心から簡単に離れていく訳がないと。僕が初めて聞いたニューオーダーのアルバム「Get Ready」は10年以上たった今でもお気に入りだし、これから届く新譜もとても楽しみにしている。お小遣い稼ぎとしか思えないベスト盤の出し方をしてくるバンドだけどそれでもいいし、これからもずっとファンでいたいし、モリッシーみたいに福岡にきてほしい。
そしたら何が何でも行こうと思う!その時を楽しみにしておこう。

少し高いと思わせる価格設定だけど凄く面白かったし、表紙や紙の質感もよかったし、何と言っても本当に翻訳がよかったのでバンドのファンの方は是非読んでみる事をお勧めします!

LATEST_

ABOUT ME_

アラツ ケイスケ :
福岡県糟屋郡志免町在住。畑で野菜を育てて生きていきたいwebデザイナー。嫌いなものはクチャラー。1984年10月生まれ。昨年三十路デビューしました。音楽とB級映画をこよなく愛す一面、垂れ流すだけで何を聞いたか観たのか全く記憶にないこともしばしば。(大抵寝落ちしてるか、本を読んでます。)
このブログでは自分が書きたい音楽の事やデザインの事、福岡の事を好きなように書いて行くつもりです。記事掲載のご相談も受け付けますのでどうぞお気軽に。随時受け付けます。僕がバテあがってたらお返事までお時間掛かると思いますが悪しからず。

→CONTACT