georgefitzgerald

MUSIC

George FitzGerald / Fading Love

  • ARTICLE - No.26
  • issue-2015.7.10   
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Posted by Keisuke Aratsu
POP1280

ロンドンを拠点に活動する、才能溢れるジョージ・フィッツジェラルドのデビューアルバム。
このアルバムは叙情的かつエモーショナルだし現代的で、2015年を代表するエレクトロの一つであり、まるでフォーテットの4thのようにリスナーに優しく語りかけ、ミニマルな構成を匂わせながらも時にドラマティックに彩を添える展開にはため息しか出ない。
エレクトロニックなアルバムでありながらもトラック重視で作られているわけではなく、絶妙な歌心も見せてくるからさらにタチが悪い。TR.2 Full CircleやTR.4 Call It Loveで前半から魅せまくってくれるので必聴。

ちなみにこのアルバム、フロアに向けたトラックが少ないと感じられてしまったようだがResident Advisorの中でこんな風に書かれていました。

アルバムのタイトルはFitzGeraldのインスピレーションとなった、「ロマンティックな恋愛関係の崩壊」と、「彼自身の複雑な実生活とは全くリンクしない音楽への興味が薄れたこと」から名付けられたのだという。

こういうところからミニマルでタイトな音が生まれていったんですね。

このアルバム、Four tetやSBTRKT、Andrew bayerが好きな人には激オススメだし絶対気に入ると思う。ドラマティックな感じとか、SFな感じとか、ミニマルな感じとかリズムの刻み方とか全てがどストライク過ぎて褒める事しかできないですがこれは間違いなく「最高」です。こんなエレクトロが聞きたかった。さすがは名門Domino。いい仕事するね。(実際にはサブレーベルからの発売だけど)
今のところこのアルバムに出会えたから2015年は幸せになれる気がするし、Apple musicありがとう、という気持ちしかない。間違いなくベストアルバムに入ってくるだろうし、これはフィジカル買います。絶対買う。(Miyajimaっていう曲があるけど広島が好きなのか?)

こんなに最高なのにpitchforkでは7.3なんていう中途半端なスコアだったからこのレビューをつけたライターには是非もう一度聞き直してもらい、今からでも遅くないからその考えを改めていただきたい。

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アラツ ケイスケ :
福岡県糟屋郡志免町在住。畑で野菜を育てて生きていきたいwebデザイナー。嫌いなものはクチャラー。1984年10月生まれ。昨年三十路デビューしました。音楽とB級映画をこよなく愛す一面、垂れ流すだけで何を聞いたか観たのか全く記憶にないこともしばしば。(大抵寝落ちしてるか、本を読んでます。)
このブログでは自分が書きたい音楽の事やデザインの事、福岡の事を好きなように書いて行くつもりです。記事掲載のご相談も受け付けますのでどうぞお気軽に。随時受け付けます。僕がバテあがってたらお返事までお時間掛かると思いますが悪しからず。

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