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MUSIC

Wild Beasts / BOY KING

  • ARTICLE - No.46
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Posted by Keisuke Aratsu
POP1280

2年前にリリースされた名作PRESENT TENSE(僕も年間ベストに入れました。)に続くWild Beastsの5作目BOY KING。前作が全英チャートトップ10入りを果たし、世界中のメディアから大絶賛を受けただけに今作にかかるプレッシャーは間違いなく大きなものだったと思うが、それを見事に跳ね返す名盤となったことは間違いないと思う。

前作にはなかった力強さ

前作、PRESENT TENSEは全編に渡りソフトかつドリーミーなサウンドが特徴的なアルバムだったのに対し、今作はファジーなギターや、躍動的なリズムやサウンドが目立つ。特に一番特徴的だなと思うのは20分もあるボーナストラック「BOY KING TRASH」に見受けられる雑多な編集と暴力的なシーンを想起させる一面。これはボーナストラックと言っていいのかどうなのかも分からないし、そもそも20分もあるし、相当な数の曲が継接ぎされているのでこのアルバムのためにたくさんのセッションが行われたことも容易に想像できる。その中でボツになってしまったからTRASHなんだろうか。個人的にはこれだけで一枚のアルバムにして欲しい。
なんにせよボーナストラックという形ではあるけど、このアルバムを一番象徴している1曲。雑多でエネルギッシュ、そしてアブストラクト。そして今作のコンセプトは「怒れる若者」であるらしいからそれも納得。

Wild Beasts、やってることはバリバリのインディー風味なんだけど上品さがあって、ちょうどいいバランスで両サイドを行き来してくれるからどんなときでも聴きやすくて本当に良い。実際前作もそのバランス感覚が絶妙すぎて1回聞いただけではまってしまったのが年間ベストに入れた経緯でした。派手なバンドではないけど、こういうバランス大事ですね。ということでWild Beastsの新作でオススメの一枚、BOY KINGでした。
(こんないいアルバム出してるのにインタビュー記事が全然見つからなくてがっかりしてしまった・・・)

ちなみにpitchforkは6.8だったのでもう一回聴き直して改めろとしか言いようがない。
そしてLP欲しいけど、アートワークがダサすぎてフィジカルで買うかどうか真剣に悩む。

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アラツ ケイスケ :
福岡県糟屋郡志免町在住。畑で野菜を育てて生きていきたいwebデザイナー。嫌いなものはクチャラー。1984年10月生まれ。昨年三十路デビューしました。音楽とB級映画をこよなく愛す一面、垂れ流すだけで何を聞いたか観たのか全く記憶にないこともしばしば。(大抵寝落ちしてるか、本を読んでます。)
このブログでは自分が書きたい音楽の事やデザインの事、福岡の事を好きなように書いて行くつもりです。記事掲載のご相談も受け付けますのでどうぞお気軽に。随時受け付けます。僕がバテあがってたらお返事までお時間掛かると思いますが悪しからず。

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